保護者様からの質問  (長文注意)

2016年09月15日 | 表町校

マスト学習院 森脇です

 

本日も授業まで事務作業でした

3月~8月までの振り返りをしました

結構作業が遅れるときがあったり

ミスをしたりといろいろと反省です

ただ、今回以前よりもよくなった部分もいくらかあるので

そういった部分はもっと力を入れていければなと思います

 

ところで、本日、授業の後に迎えに来てくださった保護者様から質問をいただきました

与謝蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」という句について

このときの月の形はなんでしょうというものでした

 

ご家庭でも、満月だろうとなっていたのですが、どうも学校では半月派が多数だったとのことでした

私も半月ですよねといいながら

内心 もしかして半月かもと思い 半月となりうる理由を必死で探しました

もしかしたら、春なので、ずれているのか???など混乱しました

調べたところ、結局満月とのことでした

 

このことから以下の2つのことを考えました

①今後の傾向として、このような国語と理科の垣根を越えた問題がさらに増える可能性があるということ

②なぜ半月派が多かったのかということ

 

①について、この話しは国語ではなく理科の授業で出ました

純粋に理科の問題で、太陽が真西、月が真東(ただしぴったり一直線でない)

時の月の形と問われれば、月について知っているならば、ほとんど正解できるでしょう

そこに、俳句が加わると一気に分かりにくくなります

また本来見るべき情報の他に気をとられてしまうおそれもあります

今回の場合 菜の花に気をとられてしまうと非常にややこしいことになりかねません

 

対処方法は二つあるかと思います

一つは、文章を可能な限りシンプルに見る訓練をつむことです

同様の問題をといていき、回答に必要なパターンを覚えること

もう一つは、言葉の概念、物事の特徴を正確に捉えること

月の見え方について、きちんと理解していれば、考慮すべき点を明確に知ることができるでしょう

 

ただ今後文章問題がますます難化していくのであれば、前者のような対策は通用しにくく

なるでしょう

そうすると、今後必要となるのは、きちんと言葉、物事の概念を把握していくことではないでしょうか

単に漢字や言葉を形で覚えるのではなく、その意味、用途など掘り下げていく

加えて一般的な意味を損なわないように配慮しつつ、自身の語彙として確立していくことが必要ではないかと思います

 

その積み重ねが、国語力の向上にもつながるのではないでしょうか

 

 

②について いろいろと予想を立ててみました

A満月→秋というイメージから

B満月→月の一般的なイメージであり、先生がこのような問題を出すときに、一般的なイメージが回答であるはずがないだろうという推理から

Cクラスの中でも、勉強が出来る人、または先生による誘導でそのように答えた

 

見当違いな可能性も高いですが、一応それぞれ補足です

A満月→秋 だから春→半月 という推理

月の周期についての理解がない場合にこのような考えになりやすいです

B当たり前のことは問題になるハズがないという先入観を持つ人はそこそこいると思います

1+1と聞かれて、10進法でいいのか?など思ってしまうような人です

当然の内容について聞かれたときに、選択肢がいくつか提示されている場合、しばしば当然の回答とは異なるものを選択してしまいます

英語の選択問題で経験のある人もいるのではないでしょうか

普通に考えれば、1が答えだけど、3の単語は見たことがないから、もしかしたらこれが正解かもしれない

といった考えです

Cは、その場にいた人でなければ分かりませんが、もしかしたら、選択肢を提示する際に、先生が何か一工夫したのかもしれません

 

本当のことは分かりかねますが

いろいろと考えさせられる質問でした

 

 

 

 


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